
こんにちは。
今回は、極道×主夫という異例の組み合わせの漫画「極主夫道」をご紹介します。
目次
「極主夫道」はどんな漫画?
「極主夫道」は、おおのこうすけ先生によるコメディ漫画です。
新潮社のWEBマンガサイト『くらげバンチ』に2018年2月から短期連載され、その後5月から本連載がはじまりました。コミックの売り上げは累計550万部を超えている人気作品です。(2022年6月時点)
2020年10月〜12月には、玉木宏さん主演で実写ドラマが放送、2021年にはアニメ化、2022年6月には実写映画が公開、と今大注目の漫画です。
「極主夫道」のあらすじ
最強・最凶と呼ばれたヤクザ「不死身の龍」は、極道から足を洗い専業主夫として、日々を過ごしていた。
朝早くからお弁当を作り、掃除・洗濯・買い物を済ませ、町内会の会合に参加、と主夫として奮闘している龍。そんな龍の周りで、家族や元極道仲間、町内会のメンバーなどが次々とトラブルを巻き起こすが、龍は彼なりの独特なやり方で立ち向かう!笑い満載のハートウォーミングコメディ。
「極主夫道」の登場人物
- 龍(たつ)
- 美久(みく)
- 雅(まさ)
- 婦人会のメンバー
- 虎二郎(とらじろう)
- ポリキュアおたくの青年
主人公。かつて極道の世界で名をとどろかせ、「不死身の龍」と呼ばれていた。単身丸腰で抗争相手のヤクザ事務所を十ヵ所潰したと言われる伝説のヤクザ。突然極道から足を洗い行方不明となっていたが、実は専業主夫として生活している。
龍の奥さん。デザイナーとしてバリバリ働くキャリアウーマン。美人で仕事ができるのに絶望的に不器用で、家事をすれば家をはちゃめちゃにしてしまう。さすが龍の奥さんともいうべき豪快さが気持ちよく、龍を殴ったり、投げ飛ばしてしまうこともしばしば。「ポリキュア」というプリキュアによく似た幼い女の子向けの戦隊モノにはまっているというかわいい一面も。
龍のヤクザ時代の舎弟。龍にヤクザに戻ってほしいという思いから龍の周りをつきまとうが、龍の主夫業にも真剣に取り組む様子に影響され少しずつ変わっていく。中途半端な性格だが、龍への忠誠心は本物。
近所の主婦のおばさま方。龍との会話はチグハグなところもあるが、龍を主婦(主夫)仲間として受け入れ仲良くしている。龍と一緒にバレーボールに熱中したり、困っている時にはサッと助け舟を出してくれたり、主婦(主夫)としての結束は固い。
超武闘派ヤクザ「剛健の虎」と呼ばれ、かつて「不死身の龍」と双璧をなすほどの強さを誇っていた。刑務所にいる間に龍に組を潰されてしまい、一人行く当てのなくなった虎二郎は、なんとクレープ屋に!強面な外見と裏腹に、華麗な手捌きでクレープを作る!
龍がポリキュアのDVDを買いに行った時に店員をしていた青年。ポリキュアのことを語り出すと止まらない。ポリキュアを深く愛しているようだが、大量のガチャを全部ハズしたり、レアカードが売り切れだったりと、ついていないことが多い。時々出没する哀愁あふれるキャラ。
「極主夫道」のみどころ
極道×主夫のギャップ!
龍は、見た目も人が避けて通るくらい怖く、極道での言葉遣いや習慣が抜けきらないのですが、中身はすっかり主夫。
コワモテの顔でかわいいクマさん弁当を作ってニヤリと笑ったり、魚の三枚おろしを「刃物で首を落として、腹を裂いて内臓を引きずり出す、あとは身を三枚に剥いだったら・・・」などと誤解の多そうな言い方をしたり、見た目と中身のギャップがすごい!クセになる面白さです…。
龍の生き様がカッコいい!
極道としては伝説になるほどの強さを極めながらも、家族のためにすっぱりと足を洗い専業主夫になった龍。極道の仲間からからは惜しむ声、戻ってきて欲しいという声がたくさんあっても揺らぐことなく、「専業主夫」の道をまい進しています。
町内会の仕事を積極的に引き受けたり、婦人会のバレー大会に参加したり、フィットネスや料理教室へ通ったり、ガーデニングやDIYもおてのもの。「専業主夫」の道でも、自分の可能性を広げ満喫している龍。極道でも主夫でも、道を極めるため努力を続け日々がんばる姿、カッコいいです!
ちょっと変わっているけれど、理想の夫婦
龍は、自転車で走っているだけで職務質問されるような怖い見た目で、物騒な言葉遣い、街中では誤解されることもしばしば。でも、そんなコワモテでも奥さんの美久のために、「ポリキュア」のレアカードをもらいに行ったり、ポリキュアショーで舞台に上がったりと、恥ずかしさなんてなんのその!美久のために奮闘します。
一方、美久も、龍の見た目を和らげようとショッピングに行きますが、何を着ても怖くなってしまう龍を見て、結局はそのままの龍を受け入れます。
ちょっと変わっているけれど、お互いのことを認めて大切にしている夫婦、素敵です。
主婦業の大変さ、大切さを表現してくれる
「極主夫道」は、実は主婦からの人気が急上昇中なんだそうです。というのも、龍が主夫(主婦)業の大変さや大切さを代弁してくれるから。
「俺は俺のやり方で家族を守っとる」「主夫なめとったらあかんぞ」など語るセリフは、主婦にはうれしいもの。毎日続く重労働なのに、給料ももらえないほめてもらえない、そんな専業主婦にとって、その存在を認めてくれるうれしい漫画といえます!