
こんにちは。
今回は、天才になれなかった人の葛藤を描く漫画「左ききのエレン」を紹介します。
目次
「左ききのエレン」はどんな漫画?
「左ききのエレン」は、かっぴー先生によるヒューマンドラマ漫画です。
当初は読み切りとして描かれた「左ききのエレン」、2015年に第1回cakesクリエイターコンテストの特選を受賞し、その後Webコンテンツ配信サイト『cakes』にて2016年3月〜2017年9月まで連載されました。その後、『少年ジャンプ+』(集英社)にて、2017年10月からリメイク版が連載されています。
2019年10月期に、神尾楓珠さん、池田エライザさんのダブル主演で実写ドラマが放送されました。
原作版はこちら
原作ならではの熱量と勢いが感じられます!
「左ききのエレン」のあらすじ
大手広告代理店に勤める浅倉光一(あさくらこういち)は、駆け出しのデザイナー。睡眠時間を削ってがむしゃらに働いているが、なかなか認められない日々。やりきれない思いを抱えて横浜へ行った光一は、高校時代に出会った天才「エレン」のことを思い出していた。
天才と天才になれなかった者、それぞれの苦悩や成長、その生き様を描く。
「左ききのエレン」のみどころ、おすすめポイント
「天才になれなかった人」の生き様
この漫画のサブタイトルは「天才になれなかった全ての人へ」。ぐさっと心に刺さる人も多いのではないでしょうか。
主人公の光一には天才的と言われる才能はなく挫折と失敗の毎日、でもずっと何者かになりたいという気持ちは捨てられないでいます。そうじゃなきゃ「退屈で生きていけない」から。
天才と呼ばれる一部の人以外は輝くことはできないのか、凡人でも輝きたいともがき続ける光一はその先に何を見るのか。今もがいている、うまくいかないと思っている人に読んでほしい漫画です。
天才のコンプレックス
光一と対照的に登場するのが、天才的な絵の才能を持つエレン。左ききです。
エレンを通じて天才の葛藤が描かれます。才能があるからこそ、挫折を知らない恐怖、才能に固執して生きていかなくてはならない苦しみ、人と見ている世界が違うことによる孤独など、天才だからこそのコンプレックスや悩みも知ることができます。
広告業界について知れる
原作版の著者かっぴー先生は、光一と同じ武蔵野美術大学を出て広告代理店で働いていたそうで、美大や広告代理店の様子がとても詳しく描かれています。特に広告代理店の様子はリアルに描かれているようで、社内の様子やクライアントのやりとり、そこで働く人たちの心境など、広告業界を知らない読者でもその苦労ややりがいを垣間見ることができます。