二月の勝者 ―絶対合格の教室― 6巻【あらすじ、感想】

中学受験界に現れた最強最悪の絶対合格講師

2020年の大学受験改革を目前に、激変する中学受験界に現れたのは生徒を第一志望校に絶対合格させる最強最悪の塾講師・黒木蔵人!
受験の神様か、拝金の悪魔か? 早期受験が一般化する昨今、もっとも熱い中学受験の隠された裏側、合格への戦略を圧倒的なリアリティーでえぐりだす衝撃の問題作!

 

リアルな中学受験業界を描いた話題作「二月の勝者 ―絶対合格の教室―」。

5巻では、夏期講習と夏期合宿の様子が描かれました。夏に実力を伸ばし始めた生徒、それは、受験を「自分ごと」として捉えることができた生徒でした。明確な目標ができたことで、自律的に勉強するようになった生徒が伸びてきました。

そんな中の夏期合宿。塾によって夏期合宿の開催は分かれるようですが、桜花ゼミナールでは実施されました。他校の生徒も多く集まることで知る、上には上がいるという現実。絶対抜かす!と闘志を燃やすか、私にはムリ!と思うかで先行きが変わってきそうですね。

そして、黒木先生の謎が少しずつ明らかに。どうやら通っているのは誰かの家で、その誰かは部屋に閉じこもっており、両親に会うと荒れてしまう様子…。黒木先生はその子を救いたくて苦しんでいるようです。

6巻では夏休みが終わり、生徒たちは様々な思いを胸に9月からの模試に挑みます。夏休みの成果を試す9月の模試、結果はいかに!?

5巻のあらすじ、感想はこちら。

二月の勝者 ―絶対合格の教室― 5巻【あらすじ、感想】

2021年1月21日

二月の勝者 ―絶対合格の教室― 6巻 あらすじ

夏期合宿最終日。夜になってもはしゃいでいた初日とはうって変わって爆睡する生徒たち。講師たちは、打ち上げがてらみんなでお茶をすることに。合宿の感想から、話は講師たちの給料の話題になる。校舎の合格実績により、次年度、給料の手取りが大きく変わる歩合制である、という厳しい現実に驚く新人講師の佐倉。学校にポイントがついていて、生徒が合格するとポイントが加算されていく仕組みになっているのだ。

佐倉 「こうやって校舎によって合格実績が違うのって、指導力に差があるからってことでしょうか?」

先輩講師 「指導力に差があるっていうよりもむしろ…」

他の先輩講師たちも満場一致で声を揃えて言う。

先輩講師たち 「運」!

あんぐりと口を開ける佐倉…。

翌日、合宿は終了し帰路につく生徒と講師たち。佐倉は、昨晩の先輩講師たちの話を思い出す。

先輩講師 「そう「運」。「たまたますごく地頭のいい子がうちの門を叩いた」というだけ。」

先輩講師 「ある程度の難関校にはそりゃ根性でなんとか押し込むことはできても、トップオブトップ「御三家」クラスは普通の子には到底届かない。」

先輩講師 「オリンピック選手育てたみたいなすごい指導ノウハウ持ってる陸上コーチが、どんな子でも必ず運動会のリレー選手にしてあげられると思う?個人の能力に天井があるのは否定できないのよ。」

一人に一回しかない中学受験のチャンス、でも蓋をあけてみなければわからないなんて。中学受験って、怖いな…と佐倉は呟く。

そして、合宿から帰ってきた生徒たちの様子は…

最上位のΩクラス入りは逃したものの、成績が上り調子の加藤匠を迎えるのは、嬉しそうな家族。塾のホームページに載っていた漢字の小テストでの表彰や、6日間の合宿をやりきったことを褒められ、嬉しそうに顔をほころばす匠。

Ωクラス入りを果たした上杉海斗。合宿はどうだったかと尋ねる母に、別に、フツーだったよ、と淡々とした様子の海斗。さっさと自分の部屋に向かう海斗に、もっと合宿の話してよーと不満気な母親。

一方、Ωクラス入りを果たしたもう一人の柴田まるみは、帰りの車で号泣していた。

まるみ 「Ωは入れた。…でも ママ…あたしやっぱり、JG(女子学院)なんて夢みてバカだった…あたしなんかが受かりっこない…!!」

合宿で、軽々と優秀な成績をとっている(ように見える)他の生徒をみて、ショックとともにすっかり自信喪失してしまったのだ…。

それぞれの思いを抱え夏は終わり、9月がスタート。夏の成果が明確な数字となってあらわれる合格判定模試がはじまる。

続きは、ぜひ「二月の勝者 ―絶対合格の教室―」6巻をご覧ください!

二月の勝者 ―絶対合格の教室―(6)

高瀬志帆

4.9

試し読みあり
1〜10巻発売中!

二月の勝者 ―絶対合格の教室― 6巻 感想

先輩塾講師たちの、個人の能力に天井があるのは否定できない、という言葉。勉強もスポーツと同じで、向き不向きがあるんですね。

と言われても、中学受験を目指している親にとってはキツい現実…。自分の子どもの天井なんて知りたくないですよね。地頭の良さだけを見るのではなく、算数が得意だったり国語が得意だったり、それぞれの個性に合わせて得意なものを伸ばしていくことで少しでも目標に近づけるといいなと思います。

受験生の夏休み、「天王山」と言われるだけあって、本当に大変そうでしたね。お弁当を持っていって、1日のほとんどの時間を塾にカンヅメ。遊びたい気持ちも休みたい気持ちも封印して勉強に励む小学生たち、本当に褒めてあげたいです。

そんな風に頑張っても、夏以降はほぼ全員ががんばるので全体の平均も上がり、なかなか上がらない偏差値。中学受験は厳しい世界です。

私が、子どもの中学受験の時に言われたのが、親は模試の結果に一喜一憂しないこと!模試の結果が悪かった時、親子ともにダメージを受けますが、意外と立ち直りが早いのが子ども。親のほうが不安で不安で仕方なくなってしまうんですよね。でも、子どもの前ではそれを絶対に見せないこと。肝っ玉母ちゃんを演じること。それが大事だと言われました。

偏差値が上がらない生徒が多い中、9月の模試で偏差値が上がったのが加藤匠くん。電車が大好きで鉄研のある学校に行くことを目標にする男の子です。この子の家庭の様子が何度が描かれてきましたが、いつも家族が匠くんの良いところを見つけて褒めてあげているんですよね。

やはり親がすべきは、心配したりお尻を叩いたりすることではなく、褒めてやる気を出させることなんだなと実感した6巻でした。

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