二月の勝者 ―絶対合格の教室― 2巻【あらすじ、感想】

中学受験界に現れた最強最悪の絶対合格講師

2020年の大学受験改革を目前に、激変する中学受験界に現れたのは生徒を第一志望校に絶対合格させる最強最悪の塾講師・黒木蔵人!
受験の神様か、拝金の悪魔か? 早期受験が一般化する昨今、もっとも熱い中学受験の隠された裏側、合格への戦略を圧倒的なリアリティーでえぐりだす衝撃の問題作!

 

中学受験をかなりリアルに描いている、話題作「二月の勝者 ―絶対合格の教室―」。

1巻は、「父親の経済力と母親の狂気」という、衝撃的な言葉からはじまり、塾での新年度がスタートする2月の様子が描かれました。

中学受験生の約7割は第一志望に受からない、小学6年生が塾に落とす金額は一年で約150万円、などという、中学受験のシビアな現実も紹介されました。それでも年々増えている中学受験に挑む小学生親子。その先には何があるのか!?

2巻では、3月、受験まで残り11ヶ月の様子が描かれます。

1巻のあらすじ、感想はこちら。

二月の勝者 ―絶対合格の教室― 1巻【あらすじ、感想】

2021年1月8日

二月の勝者 ―絶対合格の教室― 2巻 あらすじ

塾では2月に学年が変わり、新6年生は受験生となる。受験生となってはじめての保護者会で、黒木は「大学受験改革」について話し始める。

センター試験の国語・算数は、これまで選択式だけだったものに記述式が加わり、英語は「読む」「聞く」に加え、「書く」「話す」の技能が追加される。内容も思考力や記述力が問われるものとなり、難易度もアップ。公立学校の授業だけで対応するのは難しくなるだろう、と。

さらに、都市部への学生流出を防ぐために行われている私立大学の定員削減。

こういった改革により、さらに厳しくなると予想される今の小学生たちの大学受験。高校三年間の勉強だけでは正直厳しいものの、私立中学では高校までの六年間の一貫教育によって対応していく。小学6年生の「今」こそが頑張り時なのだと保護者に伝える黒木。

子どもたちの大変な状況を憂う佐倉に、先輩の桂は、あれくらい言っておかないと、と言う。年度初めのこの時期は「退塾」「転塾」が増えるからと。

その言葉の通り、桜花ゼミナールの生徒、前田花恋は名門塾フェニックスへの転塾を考えていた。桜花ではトップ2だった花恋だが、フェニックスでは普通レベル。スピードの速い授業やできるクラスメイトに、負けたくない、とやる気を出す花恋。

桜花ゼミナールでは、保護者面談が始まっていた。そろそろ志望校を固める時期。黒木は、今の偏差値より10〜15ポイント上の学校を保護者に勧めるよう講師たちに伝える。保護者たちには、入れそうな学校ではなく、「本当の第一志望校」があるはずだと。それは生徒を繋ぎ止めるためなのか・・・?佐倉は疑問をぬぐいきれないものの、黒木に言われるがままに面談をすすめる。

一方、花恋は負けたくない一心から睡眠時間を削って勉強を続けるが、なかなか成績が上がらずストレスがたまっていく。疲れでフラフラして夜の歓楽街に迷い込んでしまった花恋、そこで焦る花恋に声をかけたのは黒木だった。

黒木 「子どもがこんなとこいちゃダメでしょ。」

花恋に甘酒缶を差し入れしてあげて、送っていく黒木。

花恋 「なんで甘酒?」

黒木 「甘酒は「飲む点滴」ってくらい疲労回復効果あるからとりま飲んどけ。」

花恋 「・・・イミフ。」

黒木 「まさか自覚ないの?ものすごく顔色悪いけど?」

その言葉に、なぜ自分がやりたくてがんばっているのにママも学校の先生もみんな邪魔するのか?と声を荒げる花恋、そんな花恋に黒木は言う。

黒木 「「みんな」 ああ、そうだよね ほんとに。」

黒木 「なんで「勉強ができる」って特技は、「リレー選手になれた」とか「合唱コンクールでピアノ弾いた」とか同じ感じで褒めてもらえないんだろうね?」

黒木 「「クラスで一番足が速い」子を「みんな」が褒めるテンションで、「クラスで一番頭がいい」子も褒めてくれればいいのに。」

黒木 「「クラスで一番に逆上がりができた子」のように。」

黒木 「「運動会で応援団のリーダーやった子」のように。」

黒木 「「昼休みに真っ先に校庭でドッジボールをする子」のように。」

黒木 「「私を褒めて」「私を見て」って思うよね?」

黒木の言葉に、自分でも気づかないうちに、花恋の目から涙が溢れる。

学校では、問題が解けたことやテストの点が満点だったことを言うとうざがられる、自慢しているって言われる、ただ自分の得意なことを、がんばったことを認めてもらいたいだけなのに・・・。

「勉強ができること」を認めてくれる塾という場所は、花恋が輝ける場所だった。でもフェニックスに行ってからは、その他大勢に埋もれてしまっている。花恋は気づく。自分が本当に輝ける場所とは・・・!?

続きは、ぜひ「二月の勝者 ―絶対合格の教室―」2巻をご覧ください!

2巻に登場する生徒

前田 花恋 [偏差値66]

Ωクラス。桜花ゼミナールのNo.2。頑張り屋で気が強い性格。さらに上を目指し、名門塾フェニックスへの転塾を考えるが・・・。

武田 勇人 [偏差値40]

Rクラス。公立の中学でもいいと子どもの教育に興味がない父親と、自身の仕事で学歴による差を感じているために受験させたい母親と、両親の受験に対する態度が違う。

二月の勝者 ―絶対合格の教室―(2)

高瀬志帆

5.0

試し読みあり
1〜10巻発売中!

二月の勝者 ―絶対合格の教室― 2巻 感想

まずは大学入試改革の話が出てきましたね。中学受験を考えていない家庭でも気になるところ。何が変わるのかがいまいちよく分かっていなかったものの、黒木先生の説明、わかりやすかったー!「今の公立学校の授業だけでは解けない」という衝撃な事実も。今後もますます中学受験を目指す小学生は増えるかも、と思ってしまいました。

一時期フェニックスへの転塾を考えていた花恋ちゃん、彼女が追い込まれていく様子は見ていられないですね・・・。子どもって純粋でまっすぐだからこそ、熱中しすぎたり無理しすぎたりしてしまう時がありますよね。大人がしっかり見守っていてあげないといけないなぁと再認識した場面でした。

黒木先生の言葉に、桜花ゼミナールへ戻り、花恋ちゃんらしさが戻って一安心。塾にはそれぞれカラーがあり、勉強のレベルだけでなく雰囲気や周りの子供達の様子など、よく見て、その子に合った塾を選んであげるのって本当に大切だなと思います。

結局、花恋ちゃんの気持ちが誰よりよく分かっていて、一番欲しかった言葉をくれたのは、黒木先生。クールで冷たそうでいて、でも子どもたちにちゃんと寄り添ってあげる一面もあり、ますます謎な人ですね。

そして、武田母が言った、中学受験は「課金ゲー」と同じだという発想。そういわれてみればその通りかもしれませんね。お金をかけたものが圧倒的有利な中学受験、シビアな世界です。黒木先生も、塾講師は教育者ではなくサービス業、そして塾は「大人の事情」で成り立っている場所だと言ってます。

でも、もとは親も子どもの将来を考えて、中学受験という選択肢を選んだはずなんです。かけた金額や時間を考えると、親が必死になってしまいがちですが、なんとか子どもたちの心をつぶさないように、子どもにとってよい経験となるようにしてあげたいですね。

そういえば、この漫画では、塾の名前や中学校名の大半は実在の名前をもじってつけられているものの、開成、麻布、桜蔭、女子学院などの最難関校はそのままの名前で出てくるんですね〜。御三家すごいな。

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\中学受験のリアル!/


続く3巻のあらすじ、感想はこちら。

二月の勝者 ―絶対合格の教室― 3巻【あらすじ、感想】

2021年1月16日